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やさしいキスをして?
第4章 胸キュン?
『なーなー、胸キュンした?しただろ?』
『はぁあ??』
『これ、ゆうひ。駆け引きは急いじゃいけないよ。』
突然ゆうひに話しかけてきたのは、あたしのおばあちゃん。
『おばーちゃん』
『キョウちゃん、どういうこと?』
おばあちゃんの名前は“響”。ゆうひは昔から、人ん家のおばあちゃんを名前で呼ぶ。馴れ馴れしいな!と思うけど、当の本人は名前で呼ばれる方が嬉しそうだから、何も言えない。
『恋愛のイロハは小出しにするのがポイントだからね。じわじわ攻めて行くんだよ。』
『そっか!キョウちゃんはさすが恋愛マスターだなぁ♪』
『…ねぇちょっと、それ何の話?』
『『ひーみーつー!』』
楽しそうにキャッキャと笑ってるこの二人は、昔から何かと仲良しだ。実の孫より気に入られてるって、こいつはホントに油断ならない存在よね。