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やさしいキスをして?
第4章 胸キュン?
『雨上がってて良かったわね。それじゃ、気をつけるのよ。』
『おう。あ、そうだ。』
玄関で見送るあたしに、ゆうひはクルッと振り返る。途端にあたしは、サッと一歩退いた。
『…お前何してんの?』
『べっ別に…』
両腕を顔の前でクロスさせて、完全にバッテン。キス防護壁ですけど、何か?
『今週末さぁ、おれサッカーの試合なんだ。観に来るか?』
ゆうひはサッカー部。あたしは元々スポーツが好きだから、よく応援に行ってたけど。…応援は別に、幼馴染もするよね?
『うん、行こっかな。また試合出れるんだね?1年のクセにやるじゃん、ゆうひ!』
『…いひひ。』
得意に笑うゆうひ。どうだって顔と照れてる顔が混ざってて、子供みたいだ。…ふふ。大きくなっても、この笑顔は変わらないなぁ。