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やさしいキスをして?
第1章 突撃キッス
『おかえり、あさひ。今日のランチデートは短かったね?』
声をかけてくれたのは、園山マドカ。小•中•高とずっと仲良しのマドカは、ゆうひとあたしのこともよく知っている。
あたしは溜息をつきながら、席に着いた。
『たった今、別れてきたよ。』
『へーえ?』
『…何よ、その反応。』
マドカは前の席に座って振り向き、頬杖をついた。やれやれといった感じで目を細め、見上げてくる。
『だってさぁ。あさひ達、産まれた時から一緒なんだよ?別れた所で、その縁は断ち切れないと思うけどな。』