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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
辺りはもうすっかり、静まり返っている。ほとんどの生徒が、後夜祭の会場に移動してしまったからだろう。
『まどかちゃん?』
『…………』
程なく、体育館から賑やかな音が聴こえて
『ほら、始まってしまいましたよ。仲直りしませんか?』
『…………』
『…じゃあ、敬語をやめるよ。だから…こっち向いて?』
とにかく顔が見たくて、そう言った。
『……なんか啓太くんの声、笑ってない?』
『クス…そう?でも、そろそろ限界かな…』
『…?限界って、何が…』
伺うようにチラリと、やっと振り向いた
そんな君の肩を捕まえて…