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やさしいキスをして?
第13章 おまけ〈あさひ〉
『お、いい匂い〜♪』
シャワーからあがったゆうひがキッチンへ入ってくる。テーブルに座って、タオルで頭をガシガシやってる。
『後で一応、熱測っときなさいよ。』
『んー…もう熱はないと思う。かなり楽になった感じぃ〜…』
ふぃーと息を吐きながら、テーブルに突っ伏すゆうひ。そこまで見届けて、お鍋に向き直る。
『髪、ちゃんとドライヤーで乾かしなさいよ。あんたまだ、病人なんだから。』
『んー…』
『上も服着て。油断してると、すぐぶり返すんだからね?』
『んー…』
『無理しないで、寝たいなら二階上がったら?できたら部屋まで持って行くし。』
『んー…』
『……何よ?お水でも飲みたいの?』
さっきからボーッとした返事しか返ってこない。やっぱりまだ辛いのかなと思って振り向くと、ゆうひはニマニマ笑っていた。