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やさしいキスをして?
第17章 おまけ〈あさひ②〉
翌朝────
『あれ、あさひ…?』
『おはよ…///』
一足早く起きたあたしは、珍しくキッチンにいた。いや、珍しいどころか…こんなの初めてのことだから。
『おぅ、はよ…え?…あれ?』
…軽くテンパるのも無理はない。
いつも、先に起きるのはあたしの方だけど、ご飯の準備なぞ当然するわけもなく。むしろ「お腹すいた」とゆうひを起こし、一人で準備させてる間に自分は支度を済ませてしまうという…それが通常スタイルなのだから。
…とんでもない女だな(笑)
『すげーいい匂い…』
『うん、もうすぐ出来るわよ…//』
っていっても一品だけだけど。あたしにできる料理なんて、相変わらず。今更なそれを、ゆうひは後ろに立って覗いてきた。