この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
旦那様☆ロマンチスト
第12章 ロマンチックな旦那様
「…仕事でさ、シリコンを使用するんだ…液状の。それが羽散る。冷えて固まれば取りづらくなる。」
敏明の仕事のことは何度聞いても良くわからない。でも製造の仕事は各パーツに分かれ個々に作業し作られているのでそうゆうものなのかな、と樹菜は理解していた。
「結婚してから部署が替わって、俺少し痩せただろう?指輪がブカブカなんだ。シリコンが指と指輪の間に入り混むから、指輪を外して作業していたんだ。」
(指輪ブカブカだったんだ。)
「勿論無くさない様に、制服の内ポケットにちゃんと仕舞って。いつもなら作業終了後はすぐ指にはめるんだけれど、土曜日はたまたま内線が入ったりして忘れてしまった…。制服と一緒にロッカーの中だった」