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旦那様☆ロマンチスト
第2章 甘々な旦那様


―――あの時は大変だったなぁ。


瀕死なみーちゃんは、なかなかミルクを飲んでくれなかった。
心配のあまり、次の日は二人とも会社を休んだりして、つきっきりで看病したんだ。

無事に元気になってから、洗ってみたら、真っ黒で小汚かったその毛並みが実は真っ白で。
目を開けることさえままならなかった、その瞼の奥の瞳の色は、目を開けた時に、オッドアイの瞳が覗いたのには、びっくりさせられたものだった。

その躰をしならせて、伸びをしているみーちゃん。
そんな姿を見ていると、もうすっかり成人猫な佇まいである。
そんな姿を見ると、つい最近までの、やんちゃだった子猫の時代が、もうずいぶん昔みたいに思えるのが不思議だった。


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