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旦那様☆ロマンチスト
第3章 疑惑の旦那様
ガラス越しに見る敏さんは私の姿には気がついていない。
終始ニコニコとしている敏さんの視線は、その子を愛しげに見つめている。
うん、うんとうなすぐ様子から、彼女の話を聞いてあげているのが見てとれた。
―――あんな敏さん‥最近見てないよ。
私に対して、そんな風な優しい態度をとる敏さんを最近見ていない気がして、なんだか悲しくなった。
楽しそうにその女の子とおしゃべりしながら、人混みに消えていく二人―――その様子から目が離せなかった。
―――今目にしたモノは何?あれは敏さん、だよね‥?