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第1章 ドライな旦那様

現に、今だって…。
敏さんは、一人でお布団に横になり、漫画を読んでいた。

そういう私だって、この読みかけの恋愛小説を読んでしまいたいんだけれど、それはリアルのトキメキが足りないからで。

リアルの方が恋愛小説より絶対！素敵なのにな、なんて思うのだ。


敏さんと私の間の微妙な距離感。
私の気持ちが、敏さんに届かないまま―――その隙間から空中に霧散しているような気がする。


―――ねぇ、敏さん。結婚してしまったら、もう恋愛感情は無くなっちゃうの？