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旦那様☆ロマンチスト
第1章 ドライな旦那様
私の冷え症な足が、今日はいつもにも増して冷たかった。
肌寒い季節はひと肌が恋しくなる。
だから私は、敏さんとのその微妙な隙間を無理矢理詰めると、彼の足に自分の足を絡めた。
だけど。
哀しいことに、少しだけ潔癖症気味(あくまでも気味)な敏さんは、私に素足で足を絡められるのが苦手だった。
だから無言で自分の足を引っ込めてしまう。
「みーな、寒いなら靴下はきなよ。」
冷静な敏さんからの言葉に――もっともだな。
と思う私。
でもね、靴下だとあったかすぎるんだよ?
寒いのは足の甲なんだもん。
人肌がいいのにな。
敏さんのその体温がいいの。
それでもって、できれば。
寒い夜。仲良くしたいな、なんて。妻は思ってるのですよ?旦那様。