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旦那様☆ロマンチスト
第5章 逡巡する旦那様
寒がりなみーなは、いつも俺の背中にしがみつくようにして眠りに堕ちる。
俺のパジャマの背中の部分を
その小さな手できゅっと控え目に掴むと、
その小柄な躯を丸めて俺の背中に沿うようにして眠る。
そんなみーなを俺は愛しく思っていた。
でももう結婚して4年経ち、
家族になっているのにもかかわらず、
未だに恋人みたいな態度を取りたくなってしまうことがある自分に、なんだか妙な気恥ずかしさを感じてしまう。
故に、その気持ちを態度に出すことをためらう事も多かった。
俺のこんな気持ちをみーなが知ったら、
ただでさえ甘えん坊な俺の奥さんが輪を掛けて甘えん坊になるのは目に見えている。