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旦那様☆ロマンチスト
第5章 逡巡する旦那様
―――それは非常に面倒くさいし、照れ臭いだろう?
だから俺はみーなに対し、あからさまに態度に出したりしない。
みーなに知られないようにこっそりと寝ているみーなを堪能していた。
背中にしがみつくようにしてみーなが眠ったのを確認した後、
俺はそっと躯の向きを変え、みーなが寒くないように自分の腕の中に閉じ込めてしまう。
みーなの小柄な躯は俺の腕の中にすっぽり隠れてしまうし、眠りの深いみーなは朝まで気づく気配は無かった。
たまに気づいたとしても、
みーなはそれは俺がたまたま寝返りを打った結果だと信じているみたいだし。
―――そんな偶然が毎日あってたまるか。
そう強く思うけれど――みーなの偶然だと喜んでる姿を見たら、わざわざ口にすることも無い。