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第5章 逡巡する旦那様

みーなが口に出来ないということは、
気持ちがまだ纏まっていないだけかも知れず、みーなのタイミングで打ち明けて欲しい―――俺の心の中に、みーなに対してそんな気持ちがある。


結局、それは信頼の問題だった。


みーなが俺に対して、自分から話してくれるのを待っていたのだ。


そんな結婚してから初めての状況に、俺自身戸惑っていた。


俺のそんな小さなプライド。

小さなこだわりがどんな結果を招くかかなんてその時の俺は知ることはなかった。


――――どんなことにも原因と結果がある。


みーなの不安が自分のせいだとは思いもしなかった俺は、結局みーなのことをそっとしておくことに決めたのだった。