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旦那様☆ロマンチスト
第5章 逡巡する旦那様
―――明日になったらみーなの方から話してくれるかも知れないだろう?
その震える肩を抱いてしまおうか迷う。
でも、泣いているのを俺に知られたく無いのかもしれない。
俺の心もみーなのそんな姿に逡巡し翻弄されていた。
―――何で俺に話してくれないのか。
二人でいるのに一人で泣くなよ―――そんな思いに俺は捕われながらも、一方では自分だったらどうだろうなんて考えれば、心の柔らかな弱い場所に土足で踏み込んで欲しくないかもしれないと二の足を踏む。