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旦那様☆ロマンチスト
第1章 ドライな旦那様
「ねーねー、ダメ?敏さん。ひ と は だ !」
私は寒いのが苦手だけれど、まだ電気毛布が必要なぐらい寒い訳じゃない。
人肌の、あのほんわかした温みが好きだった。
敏さんから分け与えられるその温みが恋しくて、くっつきたい私。
わざとらしいかな――なんて、思いつつ、ちょっと上目遣いで可愛らしく。
再度おねだりしてみたり、してみるけれど。
でもね。
結婚4年目ともなると、そういうおねだりはわざとらし過ぎるのか、あんまり効果は無くて。
新婚の時は絶大な効果だったのに~!
慣れって悲しい。
敏さんはチラっとこっちを見たけれど、何も言わず漫画へ視線を戻してしまう。