この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
旦那様☆ロマンチスト
第6章 行動する旦那様
でも。正面切って、みーなにそれを切り出し辛くて。なんだか酷く気詰まりで、晩御飯の後にドライブに誘う。
みーなは夜景が好きだった。
たまに、隣町の展望台のある公園に一緒にドライブするのが俺達のささやかな楽しみだった。
隣町が一望できる小高い丘の公園は、夜になると夜景が美しかった。
都会の宝石箱のようなきらびやかな夜景とは違うが、闇の中にキラキラと浮かび上がる人の営みはさながら夜空の星のようで。
車の中から静かに眺める夜景。カップルだらけなそのスポットは、俺達夫婦にとっても結婚して一緒になる前からのデートの場所である。
みーなと二人、一緒にその夜景をみるのが幸せで。幾重にも重なった幸せの記憶が、俺に勇気を与えてくれそうな気がしたのだ。