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旦那様☆ロマンチスト
第6章 行動する旦那様
その震える背中を、後ろからふんわりと抱き締めて、一人ぼっちじゃないんだ――そう伝えたいのに。悩みを一緒に共有したい。
もし、自分に原因があるのであれば、回した腕を振り払われてしまうかもしれない。かえって、みーなを傷付けてしまうかもしれない。
俺は不甲斐ない自分に腹が立って、拳をぎゅっと握りしめることしか出来ないでいたのだ。
でも。みーなの様子がおかしくなって、もう5日間も経っているのだ。
上手く言えなくてもイイ。
みーなが何に悩んでいるのか聞き出したい。その笑顔が――――。
―――みーなの笑顔が恋しい。
そう思う俺がいた。