この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
旦那様☆ロマンチスト
第8章 覚悟を決めた奥様


 薄く化粧を施して、ルージュを引く。

 身支度をしながら。今までの敏さんとの暮らしを思い出していた。不思議なことに楽しいことだけが心に浮かんでは消えていく。

 もしかして、これが最後になるかも知れない―――そんな予感に胸が締め付けられそうになる。

 もう、泣かないって決めたんだから。涙が零れそうになる自分にそう言い聞かせ、私は泣くのを我慢した。


 ―――朝ごはん・・・作ってあげられなかったから、晩ごはんは敏さんの好物にしよう。

 
 もしかして。もしかしてだけれど、手料理を振舞うのは今日で最後になってしまうかもしれないんだもの。
 そんな不吉な想いを胸に、敏さんの好物で晩御飯の仕度をした。温かいのを食べて欲しいから、途中まで、だけれど。 

 メニューは、敏さんのお母様から教えて貰った親子丼だ。

 結婚した当時はお料理が殆ど出来なくて。敏さんのお母さんに凄くお世話になったっけ。



/133ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ