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恋のリサーチ
第3章 小さな恋の芽

まずは、待つ。
友達と待ち合わせる時の待つとは違った、待つ。
また明日の朝あのカフェで彼とテーブルを挟む時を、待つ。
その待つに心を弾ませる。
少し特別な思いを育みながら。
その特別な想いは、私の口紅の色を変えた。
ほんの少しだけピンクが濃くなった。
それは・・
女としてのアピール。
彼に・・
聖夜に恋しちゃった、というわけではない・・
と思うが、
やっぱり私だって女だもの、男には好く想われたい。
ただそれだけなんだと思うんだけど・・
よくわからない。わからないけど、
この変化が私の、
ただやり過ごすだけの毎日に
強弱をつけてくれたことだけは・・
わかっている。

