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恋のリサーチ
第4章 はじめて・・
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「古民家カフェ?なんだよそれ?」
今、若者たちだけじゃなく
いろんな世代の間でも流行っている、古民家カフェ。
少し前に私が一人で行った、雑誌にも取り上げられている
古民家カフェの写真をスマホでみせると、
「うわっ!ボロイ家だなぁ!
なに、こんなとこが流行ってんの?
なんでわざわざ古い人ん家なんかでメシ食ったりすんのよ?」
腕を組んで体を反らせ、眉間にしわを寄せながら
聖夜は私を見返してきた。
「ひどいわ、聖夜さん。ボロイ家なんて。
すごく人気があるんですよ、ここ。なんか、
懐かしいでしょう?落ち着くっていうか・・」
「へぇ、落ち着くんだ。よくわかんねぇな。
オレん家、実家ね、マンションだからさ。
住んだことねえんだよ、庭付き一戸建てってやつ」
なるほど・・それじゃああんまり
懐かしさは感じないか・・しょうがないよね。
肩すかし感にうなだれていた私にむかって、
「じゃあさ、そこ連れてってみてくれよ。
行きゃあさ、紺ちゃんの言う事わかるかもしんねえからさ」
「え?」
心の中でパンと風船がはじけたような、
衝撃が体の中を走った。
それってさ、それって、
一緒に出掛けるってこと、だよね?
聖夜と2人でこのカフェ以外で会うって、
そういう事だよね・・・?
彼の言っていることはそういう事。
だとわかっているのに私ったら・・
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