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恋のリサーチ
第4章 はじめて・・


「あの・・一緒に・・行くんですか?」


「あん?だからそうだって、いってんのに

 おんなじこと言わせんなよ」



やっぱり怒られた。

彼の性格上、といってもそんなに詳しく

知っているわけではないが、

一度言えばわかることを繰り返したりすると、

必ず眉を吊り上げる。

くどいぞ!と言いたげに。


聖夜のように、一度ですんなりきっぱり

受け入れられる性格だったら、どんなにか楽だろう。

でも私は・・

いつも確認してしまう。

ほんとうに、それでいいのかって・・

社交辞令だったり本気にしたの?なんて言われて

傷つくのが嫌だから・・



「紺ちゃんさぁ」



あまりに穏やかな声にびっくりして顔をあげると、

今まで見せてはくれなかった

柔らかい表情で私を見つめていた。



「気、使いすぎなんじゃないのか?

 相手の気持ちばっか考えないで

 自分の気持ちを大事にしろよ、な」


「聖夜さん・・」


「相手の顔色うかがって、自分を守ってばかりじゃ

 人生面白くねえぞ」



この人・・私なんかよりずっと

大人な気がする。

ちゃんと、向き合っている相手の心の中を

見通していて。すごいな・・



「こういう商売してるとさ、いろんな人間

 見てくるだろ、だんだん能力が身についてくんだよ、

 人を見る目の。

 紺ちゃんのこと、オレなりに見てきてそう思ったんだけどさ・・

 あ、たかがボロ屋に行く話がなんでこんな大げさになっちまうんだよ、

 ダメだよ紺ちゃん」



いつもの上から目線で、

肩を震わせながら聖夜は笑った。

つられて私も・・笑った。
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