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恋のリサーチ
第1章 突然・・


だが顔をあげた瞬間に目に入った壁の時計を見たら、

さーっと血の気が引いた。


ここを出る時間を10分もオーバーしているではないか!

遅刻こそしないがギリギリ。


私の性格上、職場に着く時間には

かなりの余裕を持たせている。

さらに面倒な性質で、

自分で決めた時間通りに動けないと気持ちが悪い。

その日のすべてが狂ってしまうようで、

イライラしてしまうのだ。



「あの!もう行かないと!

 その後ろのバッグ取ってもらえますか」



腕を彼の胸ぐら近くまで伸ばし、

おいでおいでの動きで催促をする。

そのあなたの背中に押しつぶされているバッグ、

早くよこしてよ!と

頭の中で必死に叫びながら。


もぞもぞと背中を動かし

その異物感を確かめるようにしてから、

後ろに手をまわしてバッグを引っ張る。

クタッと形を崩している私のバッグを目の前に差し出し、



「はいよ。じゃあまた明日ね」



そう言ってテーブルにドサッと置くと

彼のほうが先に席を立って店から出ていった。


その後ろ姿を見ていたら

急に体が固まった。


なに?今の・・また明日って、なによ?


時間を過ぎているっていうのに、

立ち上がる動作を忘れたかのように

少しの間動けずにいた。


また明日って、また明日もカレと、

聖夜さんとここで会うってこと?


また、明日、会う、カレと・・


その言葉を心の中で唱えると、

体の芯のほうが熱くなってきた。

男とのかかわり・・

久しぶりに乾いていた皮膚が

潤いを取り戻したようだった。
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