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アナザー☆ステップ
第10章 まどか、焦る
車内に沈黙が訪れる。

私はスカートを握って外を眺めていた。
耳まで熱い。
泣きそう。

女の子からこういうことを言うってどうなんだろう。
でも、だって、太基さんは何もしてくれないから。

「……どうしたの、急に。何かあった?」

太基さんの声は少し低かった。

「まどかちゃん。俺、鈍いから、言ってくれないとわかんないよ」

何か、何か返事しなくちゃ。
でもどう言ったらいいかわからない。
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