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アナザー☆ステップ
第13章 歌子、甘える
たどたどしい私の話を、綾希くんはひとつひとつしっかり聞いてくれる。
「そっかー、歌子さん、頑張ってるねー」
よしよし、とまた頭を撫でられた。
いつからだろう、頭を撫でられると気持ちいいと思えるようになったのは。
下手にプライドの高い私は、人に頭を触られるのが大嫌いだった。
飲み会などで男がナデナデしてこようもんなら、くどくどと説教をかまして撃退したものだ。
そもそも、私には人に甘えた記憶というものがあまりない。
うちの親は放任主義かつ個人主義で、あまりベタベタしてくるような人たちではなかった。
周を産んでからは、女一人でも生きていける、と肩肘はって生きてきた気がする。
別にそんなつもりはなかったんだけど、今になってはそうだったなと思う。
「そっかー、歌子さん、頑張ってるねー」
よしよし、とまた頭を撫でられた。
いつからだろう、頭を撫でられると気持ちいいと思えるようになったのは。
下手にプライドの高い私は、人に頭を触られるのが大嫌いだった。
飲み会などで男がナデナデしてこようもんなら、くどくどと説教をかまして撃退したものだ。
そもそも、私には人に甘えた記憶というものがあまりない。
うちの親は放任主義かつ個人主義で、あまりベタベタしてくるような人たちではなかった。
周を産んでからは、女一人でも生きていける、と肩肘はって生きてきた気がする。
別にそんなつもりはなかったんだけど、今になってはそうだったなと思う。