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アナザー☆ステップ
第14章 忠臣、友達が増える
「ま、ま、前園さん……? ご実家に帰られたのでは……?」
俺はすぐにドアを閉めようとしたが、前園さんはがっしりと戸板の縁をつかんで身を乗り出してくる。
相変わらずの押しの強さ。
この積極性はどこからくるんだ?
「はい、今は実家に住んでおります。ここへも実家から参りました」
「あ、あの……もう俺とは会わないって」
「ええ、もうあなたは婚約者ではないということは理解しております」
いや、「もう」っていうか「そもそも」婚約者じゃないんですけど。
ご両親が説得してもその勘違いは消せなかったのか。
俺はすぐにドアを閉めようとしたが、前園さんはがっしりと戸板の縁をつかんで身を乗り出してくる。
相変わらずの押しの強さ。
この積極性はどこからくるんだ?
「はい、今は実家に住んでおります。ここへも実家から参りました」
「あ、あの……もう俺とは会わないって」
「ええ、もうあなたは婚約者ではないということは理解しております」
いや、「もう」っていうか「そもそも」婚約者じゃないんですけど。
ご両親が説得してもその勘違いは消せなかったのか。