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第14章 忠臣、友達が増える

「実家に帰ってしばらくしてから、両親に言われたのです。おまえは休日に誘ってくれる友人もいないのかと」

前園さんは俺たちを置いてけぼりのまま話し始める。

「確かに友人と呼べるような方は今までいませんでしたし、必要だとも思っていませんでした。しかし両親に言わせると、それはそれで問題なのだそうです。お見合いをする前に、まずは友人を作れという話になりました」

まだお見合いをするつもりなのか。
前園さんのご両親もチャレンジャーだな。

でも前園さんみたいなタイプは恋愛結婚も難しそうだし、お見合いなら案外何とかなってしまうのだろうか。