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第15章 唯、女装する

「は、唯？　マジで？」

目の前の和樹は、手にアイスクリームを持っていた。
いや、正しくはつぶれたアイスクリームのコーンだ。

その代わり、私のワンピースにはべったりとアイスがくっついている。

「ああああ、私のワンピース！」

似合わないかも、とドキドキしながら、悩んで悩んで悩み抜いたあげく購入した、ちょっと少女趣味のワンピース。
自室の壁に飾って何日がそわそわしていた、なんだかんだ言ってお気に入りの一枚が！

「何てことしてくれてんの！」