この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アナザー☆ステップ
第3章 忠臣、息子と会う
食事は終始、旭日が気を使って話してくれた。
周はひとつひとつきちんと答えていたが、最後まで敬語は抜けなかった。
「今日はご馳走様でした」
お店に出て、周はぺこりとお辞儀をする。
礼儀正しいんだけど、やっぱりよそよそしい。
周と別れた後、俺は旭日に尋ねた。
「旭日、俺、上手く笑えてた?」
旭日は笑いながら肩をすくめた。
「いーじゃん、会ってはくれるんだから」
俺も旭日も、ひっそりと肩を寄せ合って生きている。
自分たちが社会のはみ出しものだとわかっているからだ。
周はひとつひとつきちんと答えていたが、最後まで敬語は抜けなかった。
「今日はご馳走様でした」
お店に出て、周はぺこりとお辞儀をする。
礼儀正しいんだけど、やっぱりよそよそしい。
周と別れた後、俺は旭日に尋ねた。
「旭日、俺、上手く笑えてた?」
旭日は笑いながら肩をすくめた。
「いーじゃん、会ってはくれるんだから」
俺も旭日も、ひっそりと肩を寄せ合って生きている。
自分たちが社会のはみ出しものだとわかっているからだ。