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第19章 唯、魔法が解けないことを知る

コルセットが剥がされた。
上半身はもう裸だ。

私は鏡を背にして必死で胸を隠した。

腰から下はふわふわのドレスがまとわりついている。
防御力は高そうだが、ここまで壁際に追い込まれてしまうと足がもつれて動けない。

和樹は私の首に口づけた。
いや、そんな優しいものじゃない。
まるで食べちゃうみたいな、そんな激しいむしゃぶりつき方だった。

「や、やだぁっ！」

ぞくぞくする。

柔らかい舌が這い回っている。
耳の下から肩の外側まで、べろべろと舐められる。

くすぐったい。
けれど、それだけじゃないものも感じる。