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第19章 唯、魔法が解けないことを知る

「和樹のバカ！ こういうのはしばらくお付き合いしてからすることでしょっ！」

告白してすぐ襲うとか何考えてんの！？
おまえはケモノか！

「だって唯、すげー綺麗なんだもん」

べろり、と鎖骨を舐め上げながら和樹が言う。

「う……」

ずるい。
そんなこと言われて嬉しくない女なんているだろうか。

「嫌なのかよ？」

和樹が顔を上げた。

まっすぐな目が私を見ていた。
網膜を焼かれて、脳までもがじりじりと痺れていく。

心臓、うるさい。

「い、いや……じゃ、ない……」

私は全面降伏した。