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アナザー☆ステップ
第23章 花梨、元カレに会う
ふいに、唇に柔らかいものが触れた。
びっくりして目を開けると、佐和紀の顔が遠ざかっていくところだった。
「い、いまっ! いまのっ――!!」
キスしただろおおおおおおおおお!!!
というツッコミをいれたいのに、驚きのあまり口がうまく動かない。
「疲れた。帰れ」
佐和紀はベッドにぼすんと体を投げ出した。
もはやこっちを見ようともしない。
確かに今日はいろいろあって疲れてると思いますけど、そんなことよりっ!!!
テンパっていたあたしは結局病室を後にした。
ドアを閉めた後、ずるずるとリノリウムの廊下にへたりこむ。
「心臓に悪いんだよ、ばか……」
耳まで焼かれたように熱かった。
びっくりして目を開けると、佐和紀の顔が遠ざかっていくところだった。
「い、いまっ! いまのっ――!!」
キスしただろおおおおおおおおお!!!
というツッコミをいれたいのに、驚きのあまり口がうまく動かない。
「疲れた。帰れ」
佐和紀はベッドにぼすんと体を投げ出した。
もはやこっちを見ようともしない。
確かに今日はいろいろあって疲れてると思いますけど、そんなことよりっ!!!
テンパっていたあたしは結局病室を後にした。
ドアを閉めた後、ずるずるとリノリウムの廊下にへたりこむ。
「心臓に悪いんだよ、ばか……」
耳まで焼かれたように熱かった。