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第4章 和樹、打ち上げに行く

「へぇ、良かったじゃん」

そう言いながら、俺は胸のあたりに何かが詰まるのを感じた。

肉をかきこみすぎたか？
歳をとると脂っこいものを食べられなくなるっていうけど、俺まだ二十五だぞ？

違和感を振り払うように俺は大袈裟に笑ってみせた。

「唯、大丈夫かあ？　もうちょっと女らしくしないとすぐフラれるぞ？」

「デートした相手は、今の私のままが好きって言ってくれたわよ」

ドン、と唯はジョッキを机に降り下ろした。