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アナザー☆ステップ
第25章 花梨、狼と戦う
「……何かあったのか?」
いつもより距離が近い。
心臓の音までバレてしまいそうな気がして、あたしは俯いた。
「……別に」
「おまえ、嘘つくの下手」
佐和紀の大きくて温かな手があたしの頬に触れる。
それだけであたしの体は反応してしまう。
「……っ!」
あたしの馬鹿。
何ビクッてなってんの。
恥ずかしい。
恐る恐る見上げると、佐和紀はすぅっと目を細めた。
長いまつげの向こうで、真っ黒な瞳がゆらりと潤んだ。
ああ、これは。
――欲情している目、だ。
いつもより距離が近い。
心臓の音までバレてしまいそうな気がして、あたしは俯いた。
「……別に」
「おまえ、嘘つくの下手」
佐和紀の大きくて温かな手があたしの頬に触れる。
それだけであたしの体は反応してしまう。
「……っ!」
あたしの馬鹿。
何ビクッてなってんの。
恥ずかしい。
恐る恐る見上げると、佐和紀はすぅっと目を細めた。
長いまつげの向こうで、真っ黒な瞳がゆらりと潤んだ。
ああ、これは。
――欲情している目、だ。