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アナザー☆ステップ
第27章 佐和紀、彼女ができる
それを知った瞬間、嫌気がさした。
自分の狭い常識では想像もつかない世界。
むしろ自分の方が非常識だとでも言われているような世界。
そして、どうにもならない自分の醜さ。
テルと自分たちでサークルを立ち上げようと思ったのはその後だ。
人の出入りの激しさに、テルも辟易していたらしい。
それからの俺は恋愛感情そのものを拒絶した。
女性との接触には常に距離を保った。
それは酷く快適な生き方だった。
自分の中の怪物も大人しく眠っていてくれたし、周囲の人間を傷つけることもない。
でもどこかでわかっていた。
自分は醜い生き物だということを。
自分の狭い常識では想像もつかない世界。
むしろ自分の方が非常識だとでも言われているような世界。
そして、どうにもならない自分の醜さ。
テルと自分たちでサークルを立ち上げようと思ったのはその後だ。
人の出入りの激しさに、テルも辟易していたらしい。
それからの俺は恋愛感情そのものを拒絶した。
女性との接触には常に距離を保った。
それは酷く快適な生き方だった。
自分の中の怪物も大人しく眠っていてくれたし、周囲の人間を傷つけることもない。
でもどこかでわかっていた。
自分は醜い生き物だということを。