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アナザー☆ステップ
第7章 太基、冬の海に行く
二日おきか三日おきくらいに、まどかちゃんがお菓子を持ってきてくれるようになった。
中身は決まってブラウニー。
日によって焦げていたり生焼けだったりと、なかなかスリリングで飽きないレシピだ。
「あのさ、まどかちゃん。プレゼントしてくれるのは嬉しいけど、そんなに何度も持ってこなくていいんだよ?」
「やっぱり、私がお菓子作るのが下手だから……」
まどかちゃんは大きな目に涙をためている。
俺は慌てて手を振った。
「いや、ほら、父兄の目もあるしね?」
俺としては誰かに見られないかヒヤヒヤものである。
だって相手は女子高生だ。
そんな趣味だと思われたら、いっせいにお母さんたちの目が冷たくなるに決まっている。
中身は決まってブラウニー。
日によって焦げていたり生焼けだったりと、なかなかスリリングで飽きないレシピだ。
「あのさ、まどかちゃん。プレゼントしてくれるのは嬉しいけど、そんなに何度も持ってこなくていいんだよ?」
「やっぱり、私がお菓子作るのが下手だから……」
まどかちゃんは大きな目に涙をためている。
俺は慌てて手を振った。
「いや、ほら、父兄の目もあるしね?」
俺としては誰かに見られないかヒヤヒヤものである。
だって相手は女子高生だ。
そんな趣味だと思われたら、いっせいにお母さんたちの目が冷たくなるに決まっている。