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アナザー☆ステップ
第8章 まどか、返事をもらう
目の前には太基さんの蕩けるような笑顔。
甘い垂れ目がちの顔が、更に甘く甘く微笑んでいる。
「実はね、俺も、まどかちゃんのことが好きみたい」
ウソだ。
心臓、破裂する。
酸素不足の魚みたいにパクパクしている私に、太基さんの指が伸びてくる。
私の頬にかかった髪を、耳元にかけてくれる。
「俺、まどかちゃんから見たらけっこうオッサンだけど、逃げないでね?」
そう言って微笑まれた瞬間、私はふにゃふにゃとへたりこんでしまった。