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顧みすれば~真の愛~
第13章 砂漠の檻
私は目隠しをされ
クロロフォルムのようなものを嗅がされ
また気を失った
次に目覚めたときは
地下室のようなところで
天井から吊るされ
手足は大の字に繋がれている。
からだの重さで手首の枷が食い込み
ジンジンとした痛みを感じる
ゆっくりと目を開ける
目の前には大きな椅子にゆったりと座る
バドル王子の姿
私が目を覚ましたことに気付くと
ゆっくりと近付いてきた。
その手にはナイフが握られている。
ーー殺される?!
私は恐怖の感情と入れ替わるように
醒めた自分が頭をもたげた
ーーここまで来ても私の運命は
男の玩具
醒めた笑いが顔に浮かぶ
「何がおかしい
それともこの状況が嬉しいのか?」
バドル王子が皮肉な笑みを湛えて
私の頬に冷たい刃を突き付ける
クロロフォルムのようなものを嗅がされ
また気を失った
次に目覚めたときは
地下室のようなところで
天井から吊るされ
手足は大の字に繋がれている。
からだの重さで手首の枷が食い込み
ジンジンとした痛みを感じる
ゆっくりと目を開ける
目の前には大きな椅子にゆったりと座る
バドル王子の姿
私が目を覚ましたことに気付くと
ゆっくりと近付いてきた。
その手にはナイフが握られている。
ーー殺される?!
私は恐怖の感情と入れ替わるように
醒めた自分が頭をもたげた
ーーここまで来ても私の運命は
男の玩具
醒めた笑いが顔に浮かぶ
「何がおかしい
それともこの状況が嬉しいのか?」
バドル王子が皮肉な笑みを湛えて
私の頬に冷たい刃を突き付ける