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顧みすれば~真の愛~
第20章 穏やかな時間
「ロイド王子、少し深刻なご報告があります」
低く静かに話し始めたのは産婦人科医だった
雰囲気を察した他の医師が退出した。
「深刻?」
他の医師がいなくなったのを確認してロイド王子は産婦人科医に聞き返す。
「はい。
彼女は妊娠している可能性があります」
「...」
ロイドの表情が苦渋に変わる。
「まだ、わかりません。
ただ今朝エコー検査をしたところ
気になる影が」
「それで」
「問題は
彼女の子宮が妊娠に耐えられないことです。
通常この状態で妊娠することはないのですが
どうも受精卵が傷に引っ掛かり
着床したものと思われます。
何をされたかはわかりませんが
彼女の子宮は相当傷つけられています。
子宮は回復の早い臓器ではありますが
いまの状態ではとても妊娠に耐えられません
かといって
堕胎することもリスクは同じです」
低く静かに話し始めたのは産婦人科医だった
雰囲気を察した他の医師が退出した。
「深刻?」
他の医師がいなくなったのを確認してロイド王子は産婦人科医に聞き返す。
「はい。
彼女は妊娠している可能性があります」
「...」
ロイドの表情が苦渋に変わる。
「まだ、わかりません。
ただ今朝エコー検査をしたところ
気になる影が」
「それで」
「問題は
彼女の子宮が妊娠に耐えられないことです。
通常この状態で妊娠することはないのですが
どうも受精卵が傷に引っ掛かり
着床したものと思われます。
何をされたかはわかりませんが
彼女の子宮は相当傷つけられています。
子宮は回復の早い臓器ではありますが
いまの状態ではとても妊娠に耐えられません
かといって
堕胎することもリスクは同じです」