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顧みすれば~真の愛~
第32章 失われた時を
「なに被害者面してんだよ!
テメェーが加害者じゃねーか!」
ガシャンガシャンといろんなものが転がる音
「あの子は10年苦しんでるんだ。
わかるか?」
直哉さんの声は聞こえない。
「俺は社長に頼まれて
あの子をずっと見てきた。
守ることも
救うことも出来なかったけど
あの子の捌け口にはなれたよ」
道にへたりこんでいる直哉さんの胸ぐらを掴む
「テメェーはどうなんだ?
いつまでも逃げてばっかりじゃねーか!
だからアラブの王子に持ってかれんだ」
掴んでいた胸ぐらを勢いよく離し
直哉さんは道に倒れた。
テメェーが加害者じゃねーか!」
ガシャンガシャンといろんなものが転がる音
「あの子は10年苦しんでるんだ。
わかるか?」
直哉さんの声は聞こえない。
「俺は社長に頼まれて
あの子をずっと見てきた。
守ることも
救うことも出来なかったけど
あの子の捌け口にはなれたよ」
道にへたりこんでいる直哉さんの胸ぐらを掴む
「テメェーはどうなんだ?
いつまでも逃げてばっかりじゃねーか!
だからアラブの王子に持ってかれんだ」
掴んでいた胸ぐらを勢いよく離し
直哉さんは道に倒れた。