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顧みすれば~真の愛~
第33章 決意
「君が助け出されたと聞いて
病院へ駆け付けた時、
血だらけで意識のない君の姿が
いまも目に焼き付いて...
守れなかった自分の無力さを
突きつけられるんだ」
私は石田さんの目を見る。
「でも、私は生きてます。
ちゃんと歩いてここまで来ました。
だからもう大丈夫です。
もう、自分を責めないで。
マフィア相手に私を守れたら
石田さんはスーパーマンですよ」
「スーパーマンか...
なれるものなら、なりたかったよ」
石田さんは悲しげに笑った。