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顧みすれば~真の愛~
第41章 山下紗英になること
「根岸さん
ちょっと卯月に寄って頂いてもいいかしら?」
「かしこまりました」
車は首都高の銀座で降りて卯月の前で停った。
車から降り勝手口へ向かった。
掃除をしていた敏子さんが慌てて出てくる。
「山下さま
勝手口からお入りになられてはいけません」
足を踏み入れたからだを押し戻され玄関へと連れていかれる。
「紗英さん。
もう紗英さんは結城のお嬢さんではないのです。
二度と勝手口へ回られてはいけませんよ」
敏子さんが小さな声で諌めてくる。
「え?それもダメなの?」
ビックリして聞き返す。
「もちろんです。
山下さまの若奥様が勝手口を潜るなど
他に知れたら卯月が笑い者です」
なんだか結婚するって大変なんだと
初めて実感する。
私のなかではお隣の山下さんの直哉にいさまと結婚しただけだと思っていたけど
さすがに山下財閥は世間から見たら別格なのだ。
ちょっと卯月に寄って頂いてもいいかしら?」
「かしこまりました」
車は首都高の銀座で降りて卯月の前で停った。
車から降り勝手口へ向かった。
掃除をしていた敏子さんが慌てて出てくる。
「山下さま
勝手口からお入りになられてはいけません」
足を踏み入れたからだを押し戻され玄関へと連れていかれる。
「紗英さん。
もう紗英さんは結城のお嬢さんではないのです。
二度と勝手口へ回られてはいけませんよ」
敏子さんが小さな声で諌めてくる。
「え?それもダメなの?」
ビックリして聞き返す。
「もちろんです。
山下さまの若奥様が勝手口を潜るなど
他に知れたら卯月が笑い者です」
なんだか結婚するって大変なんだと
初めて実感する。
私のなかではお隣の山下さんの直哉にいさまと結婚しただけだと思っていたけど
さすがに山下財閥は世間から見たら別格なのだ。