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顧みすれば~真の愛~
第41章 山下紗英になること
直哉さんと結婚してもなかなかピントこなかった

山下 紗英

帰国したことでとても実感させられた。


でも子供の頃から慣れ親しんだ山下の家は

本当に久しぶりに実家に帰ってきたような心持ちだ。

あまり『嫁』という感覚はない。


おばさまは本当に嬉しそうであれこれと世話を焼いてくれる。

披露宴の話以外でも

お腹はすいていないかとか欲しいものはないかなど

どうやらおばさまにとっては私まだ小学生のままのようだ。


夕食時


「ねえ、紗英ちゃん覚えてる?

 私が娘にならないかって紗英ちゃんに聞いたら

 ね、覚えてる?」


食卓を囲みながらおばさまは本当に嬉しそうに話す。


「そうだ、俺あのとき紗英にフラれたんだよ」


総一郎さんががっくりと頭を垂れる。


「あはは そうだったな。

 直哉を婿にするって言ってたな

 そしたら直哉のやつ顔を真っ赤にして怒って

 紗英が俺の嫁になれ!

 って言ってたっけ。

 まさか本当に嫁になってくれるとはな。


 紗英ちゃんありがとう」


お義父さまが穏やかな微笑みを向ける。


私はどうしていいか返答に困った。


「私こそ山下の娘になれて嬉しいです

 これからも宜しくお願いします」


頭を下げた。

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