この作品は18歳未満閲覧禁止です
顧みすれば~真の愛~
第43章 愛の行方
ゆっくりと唇が離れて
直哉さんが私の顔を覗きこむ
「やっぱり 紗英じゃなきゃダメだ」
ぎゅーっと抱き締める
「紗英に会えないから
他の女で我慢してた。
紗英を抱けないから
他の女に紗英を重ねて抱いてた」
「本当に?」
直哉さんが私の目を見つめる
「嘘じゃない。
俺は紗英だけいてくれればいい。
紗英じゃなきゃダメなんだ」
ちょっと疑いの目を向けてみる。
「わかった
今からそれを証明してみせる」
私の手を強く握り
歩き出そうとした