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第5章 イントロダクション

「あ、佐々木さん」

途中で誰かに声を掛けられる

「はい？」

声の主を探して振り向くと
設計部の石田さんが手を振って近づいてきた。


「佐々木さんと打合せしたあとに
　少し変更が出たんだけど修正間に合うかな？」

「どのくらいの量ですか？
　少しなら修正できますけど」

「それがさ
　現地に確認したら手のいい職人が
　他の現場に取られちゃって
　いまの設計の施工ができないって言うんだよね」

ちょっと込み入った話なので私たちの席に来てもらうように促した。

「せっかくのランチタイムにごめんね。」

石田さんが洋子ちゃんに笑いかける。

洋子ちゃんは顔を真っ赤にして言葉がでないようで首だけで返事をしていた。


石田さんは社内でも有名なイケメン。

狙っている女子も多い。


それでね、
といって石田さんは近くの椅子を引いてきて座った


夢中で話す石田さんに洋子ちゃんは目を奪われている。