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オモチャのチャコちゃん
第13章 幸福の父子
今にも泣きそうな息子に対し、
「あ〜あ、鼻が痛てぇなぁこりゃ折れてんじゃねぇか?口の中も切れちまって…」
わざとらしく顔をしかめる。

すると
「おじさん、可哀想に…ちゅっ」
唇の端に滲む血を千夜子がキスするように舐めた。

「いやいやいやいや、ちょっと待てって!だってオヤ…と、父さんが泥棒みたいな真似するから悪いんだろ!」

「泥棒に見えるのは当たり前です、そういうプレイなんですから!」

きっぱり言いきった千夜子に戸泥も目を丸くする。




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