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トラワレテ…
第7章 氾濫
「馨さん!…あの…これ!

ありがとうございますっ!開けてもいいですか?」




「どういたしまして…!



いいよ。




でも…先にお仕置き…!」



そう言うと、
ユリの方を向き直り濃厚なキス…。


予期せぬ甘いキスに、蕩けてしまいそう…。



(?!?!?な?なんで?…///)



「さん付けたでしょ?今…。」


「うっ………つい…。ごめんなさい…。」


「はやく慣れないと、ずっとお仕置きだよ…?

俺はいいけど………。」


ニヤリといじめっ子の笑みを浮かべる馨。


「もぅ………っ…///」






小さな紙袋を覗くと、

結ばれたリボンに一輪のバラが挿してある。

箱の中にはさっき見蕩れていたストラップ!




馨はバラをスッと取ると、

真っ直ぐにユリを見つめる…。



『赤いバラの花言葉はね…



「あなたを愛します」「熱烈な恋」



一輪だと、「あなただけ」なんだって…




これからユリと熱烈な恋をして…


俺は…ずっと…ユリだけを愛すよ…。』




白昼堂々と囁かれた愛の言葉…。



ユリは溢れる涙を拭う事も忘れ、

馨の首に抱きついた。



「…ありがとう……。グスッ


突然のプレゼントも嬉しい!…けど


その言葉が何よりも嬉しいょぅ………。



アタシも………け、い…だけを

熱烈に…愛す…ね?……………大好きっ…。」



慣れない呼び方に恥じらいながら答える。





ユリを抱き締める馨の腕に一層チカラがこもる。




頬を伝う涙を優しいキスで吸い取る馨。







『帰ろう…。


はやく…ユリを熱烈に愛したい…。』



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