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トラワレテ…
第7章 氾濫
気がつくと、

ソファーに横たわる馨の胸の上だった。



肌蹴て顕になった胸元の素肌が心地いい…。



シャツの中に手を入れ、ギュッと抱きつくと、



優しい彼の匂いが鼻をくすぐる…。



力強く刻む鼓動に誘われ、そっと目を閉じる。





(…どうしよ……しあわせ…だぁ………。)





鼻の奥がツンっとした。




いつぶりだろう…?

溢れ出る幸福感に胸が熱くなる…。




(………だいすき……。)




「…………俺も…。」




「…へっ!?

お、起きてたの…!?」


(…あれ…!?アタシ…口に出してた…?)




見上げた先には、穏やかに微笑む綺麗な顔…。



「何考えてたの…?

かわいい顔がくるくる変わってた…。クスっ」



「う…ん。しあわせだなぁ…って…///」



体に回された腕に力が込められる…。



「…よかった…。俺…もっと幸せだよ…?

ずっと…こうしてたい…。」



小さく頷くと、

頭の上にキスが降ってきた…。



抱き合い寄り添う…ただそれだけが

とても贅沢な幸せな時間に思えた…。




「ぐぅ〜〜〜〜ぅ。」


(///////////////////////////!)


「ゃだ!?……///」



「プッ!食べよっか…?」


顔を見合わせコロコロと笑う2人…。





スーツケースからルームウェアを引っ張り出して

着替えを済ますと、

馨の隣に座って、買ってきたランチをつまむ。




「…ん!おいし〜!!」


「どれ?」


不意に近づいた馨に唇をペロリと舐められ

ドキっとする。


真っ赤になって慌てるユリに、

したり顔の馨。



後ろから抱きつかれる様な格好で

馨の膝の上に引き寄せられる。



まるで子供にする様に、

膝の上のユリに食べさせる馨。



「ユリは美味しそうに食べるね。クスクス」


そう言うと、カットフルーツのパックを開け、

イチゴを摘むと、ユリの口元に運ぶ。



大きな粒にユリが齧り付くと、

馨は残りを自分の口に放り込んだ。






























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