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笑うことしか出来ない私へ
第3章 優しいフリ

私は人を好きになった事がない。
だから恋ってやつもよく分からない。
異性と同性の好きとか嫌いの
違いも分からない。
でも、男はだいたい嫌い。
母の事も嫌い。
職場の女の子や黒服、客はどちらでも無くて
ママのことは好きだと思う。
こうたのことはママとはまた違う好きのような気がする。
「寝るか。」
色々考えていたらこうたが沈黙を破った。
「まだ19時だよ」
「じゃあ、お前は起きてろよ。
俺は寝るから。
ソファー借りていい?」
「ベッド」
「じゃあ、お前どこで寝んだよ
いいよ俺はソファーでも床でも。」
「ベッドで寝て。
お客さんでしょ。
こうたが家に来た初めてのお客さん。
だからベッド使って。」
「別にどこでも寝れるよ。
じゃあ、お前寝る時起こせ。
俺ソファー行くから。
ちゃんと起こせよ。
またそのままここで寝るなよ。」
「分かった。」
こうたがあまりにもしつこいから
受け流す。

