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笑うことしか出来ない私へ
第3章 優しいフリ

そう思っていた矢先、
こうたはあーっと項垂れて手を離した。

そして私の両手を掴み、腕を上げると
私に覆い被さる形になった。

そして無理矢理、キスをした。

私は驚きのあまりされるがまま。

一瞬、あの時の恐怖が甦る。

裏切られた気分になった。

でも、これは自業自得。

見ず知らずの男を疑いもせず部屋に入れた罰。

そう思うことでしか、自分を保てる自信がなくなった。
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